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年の差シリーズ3.891
ちまスザクとルルーシュの日常。
STAGE24見ました・・・・。
なんか、二人が死にそうで怖くて怖くて泣きそうです。
日曜の午後、ダイニングで数学の課題を解いていたルルーシュはふとその手を止めて、ソファに座るスザクを見た。ルルーシュが勉強をしている間はスザクはルルーシュが終わるのを一人で待っている。今日はルルーシュが買ってやった絵本を、一文字一文字指でなぞりながら声にだしながら読んでいた。幼稚園のスザクには平仮名も難しいらしく、所々つっかえているのが微笑ましかった。
「スザク、ちょっとおいで」
途端に、弾かれたように顔を上げてルルーシュの元に駆け寄ってきたスザクは、まるで子犬のようだった。
「もう勉強終わり?」
ぴょんぴょん跳ねて喜ぶスザクをルルーシュは抱き上げ、膝の上にのせてやる。軽い身体、細い手足は力をいれたら簡単に折れてしまいそう。
「終わったの?終わったなら遊ぼう!」
はしゃぐスザクは、本当に素直で無邪気だ。だから時々不安になる。自分が一緒の時はいいけれど、スザクが一人の時はどうしようもない。最近は物騒な事件も多いから、小さなスザクがいつ犠牲になるかもわからない。しっかりしなければ。ルルーシュしかこの子を守る大人はいないのだから。
「なぁ、スザク。信号を渡るときはどうするんだっけ?」
「右見て、左見て、もう一回右を見て手を上げて渡る!」
「遊ぶときは?」
「危ないことはしない、危ないところには行かない。木に登ったり、川に入ったりなんてもってのほか」
ルルーシュの質問にスザクはきっちり答えていく。スザクの顔さえ見れば同じことを繰り返すから、スザクもいい加減覚えてしまった。
「そうそう。あと道を歩くときは車に気をつけること、知らない人が声をかけてきても」
「ついていっちゃだめ。飴を貰っても絶対だめ」
ルルーシュをさえぎってスザクが続けたセリフは、いつもルルーシュの言葉と一言一句変わらないものでルルーシュは言葉につまってしまう。
「ルルーシュってばいつも同じこと言うから、俺も覚えちゃった」
口を尖らせるスザクにルルーシュは申し訳なさそうに苦笑する。そんなに何度も言っていただろうか。ルルーシュの中ではむしろ、言い足りないくらいなのだが。
「そんなに心配しなくても平気だよ」
幼い小さな子はそう言って無邪気に笑うけど、ルルーシュはちっとも安心できない。
だから明日もきっと、同じことを繰り返す。